ツァイト・フォト国立, 東京
個展, 2020/9/18-10/24
“Everywhere Photographs”
ツァイト・フォト・サロンで初めてオノデラユキ展を開催したのはまだ日本橋にギャラリーがあった1995年、“DOWN”三部作[i]のうちのひとつ『液体とコップ』の展示でした。当時フランスに拠点を移して間もなく、ほぼ無名だったオノデラですが、持ち込んだ作品の自在な表現力と独自性に惚れ込んだ石原悦郎は展覧会の開催を即決、以来20年以上にわたる新作発表の場となりました。常に新鮮な驚きをもたらしてくれる新作を生み出し続けるオノデラはギャラリーの看板作家のような存在になり、石原は一貫して応援し続け、同時にオノデラの活躍によってギャラリーは支えられました。
現在、ツァイト・フォト・サロンはZEIT-FOTO kunitachiとして故・石原悦郎の私邸での営業を行なっております。『君が走っているのだ、僕はダンボの耳で待つ』(1991)や『Dog』(1991)など、繊細でありながらユニークで実験性に富んだ初期の珠玉のような小品の数々を石原の過ごした空間に展示いたします。ザ・ギンザ スペース「オノデラユキ FROM Where」展、ユミコチバアソシエイツ「TO Where」展とあわせてご高覧いただけますと幸いです。
[i] “DOWN”三部作 part-1『液体とコップ』於:ツァイト・フォト・サロン、part-2『古着のポートレート』於:ガレリア・キマイラ、part-3『鳥』於:Aki-Ex ギャラリー、三つのギャラリーでの共催。
Dog, 君が走っているのだ。僕はダンボの耳で待つ, 白と玉, 液体とコップ, 鳥, 古着のポートレート, Camera, C.V.N.I., P.N.I., 窓の外を見よ, 真珠のつくり方, Transvest, ミツバチ – 鏡, 関節に気をつけろ!, Roma-Roma, 11番目の指