Annular Eclipse

2007, シルクスクリーン, 240 x 152cm (and 121 x 80cm), 全3点

上海美術館の「カメラがとらえた日本」(Japan Caught by Camera)展で発表された、初めての版画作品。制作は中国で行われ、巨大なシルクスクリーンを38版重ねて摺るため8人が手作業であたった。版画技法に挑戦した背景には、ポスト銀塩写真にあたる技法への問題意識がある。タイトルは英語で「金環日食」を意味しており、月の外側に太陽がはみ出してつくる細い光輪が、可視と不可視の中間を意識させる。動物と人間の動きのある身体に、花火、ネオン、紙吹雪など祝祭的な要素を加えることで、同じシルエットを扱った静的な〈Transvest〉との対比を生み出した。人と動物の対峙や、極端にねじ曲げられた身体は、人間と周囲の世界との関係性を暗喩している。

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Paris