Shiga Museum of Art 40th Anniversary BUTSUDORI The Photographic Expression of “Objects”

Shiga Museum of Art 40th Anniversary

BUTSUDORI 

The Photographic Expression of “Objects”

January 18 (Sat.) March 23 (Sun.), 2025

https://www.shigamuseum.jp/en/exhibitions/6844/

https://yukionodera.fr/ja/works/portrait-of-second-hand-clothes/

If you have ever picked up a camera, you have most likely aimed the lens at the everyday objects around you. The act of taking pictures has become even more widespread with the shift from cameras to smartphones. Further-more, the rise of social media has caused an overflow of photographs of “Objects” across the globe. The word butsudori originally referred to the act of photographing products used in advertisements. However if we focus on the act of photographing objects, we realize that it is an important form of expression that has continued throughout the history of photography.

The exhibition is an effort to reframe photographic works that result from capturing objects by taking inspiration from the term butsudori, looking at one of the many facets of the rich photographic expressions in Japan.

This exhibition presents over 200 works, including original photographic negatives from the Meiji period designated as important cultural properties, photographs of cultural properties, still life, advertisements, and works by contemporary artists.

Butsudori is an act very close to us. Let’s take a look into its depths.

石内都 Ishiuchi Miyako 入江泰吉 Irie Taikichi 岩宮武二 Iwamiya Takeji 植田正治 Ueda Shoji 潮田登久子 Ushioda Tokuko 大辻清司 Otsuji Kiyoji 小川一眞 Ogawa Kazumasa 小川晴暘 Ogawa Seiyo オノデラユキ Onodera Yuki 恩地孝四郎 Onchi Koshiro  金丸重嶺 Kanemaru Shigene 川内倫子 Kawauchi Rinko 木村専一 Kimura Senichi 後藤敬一郎 Goto Keiichiro 今道子 Kon Michiko 堺時雄 Sakai Tokio 坂田稔 Sakata Minoru 坂本万七 Sakamoto Manshichi 塩谷定好 Shiotani Teiko 島霞谷 Shima Kakoku 島村逢紅 Shimamura Hoko 下郷羊雄 Shimozato Yoshio 鈴木崇 Suzuki Takashi 高田皆義 Takada Minayoshi 高山正隆 Takayama Masataka 冨永民生 Tominaga Minsei 土門拳 Domon Ken 永田一脩 Nagata Isshu 中山岩太 Nakayama Iwata 名取洋之助 Natori Yonosuke 野島康三 Nojima Yasuzo 福田勝治 Fukuda Katsuji 藤本四八 Fujimoto Shihachi 淵上白陽 Fuchikami Hakuyo ホンマタカシ Homma Takashi 安井仲治 Yasui Nakaji 安村崇 Yasumura Takashi 山沢栄子 Yamazawa Eiko 山本悍右 Yamamoto Kansuke 山本牧彦 Yamamoto Makihiko 横山松三郎 Yokoyama Matsusaburo 吉崎一人  Yoshizaki Hitori 渡辺淳 Watanabe Jun

Period: January 18 (Sat.) March 23 (Sun.), 2025

Closed Mondays(The museum will be open on Monday, February 24 and closed on Tuesday, February 25.)

Opening Hours9:30-17:00 (Last admission at 16:30)

Venue: Shiga Museum of Art Gallery3

Organized by Shiga Museum of Art, The Kyoto Shimbun

With the special cooperation of Tokyo Photographic Art Museum

operated by Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture

Grants from DNP Foundation for Cultural Promotion

Curated byAshitaka Ikuko (Shiga Museum of Art)

Shiga Museum of Art

1740-1 Seta-Minamiogaya-Cho, Otsu-City, 520−2122 Shiga, JAPAN

TEL 077-543-2111 / FAX 077-543-2170

Business Hour / Weekday 8:3017:15

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滋賀県立美術館開館40周年記念

BUTSUDORI 

ブツドリ:モノをめぐる写真表現

会期 2025118日(土)~323日(日)

https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/6277/

https://yukionodera.fr/ja/works/portrait-of-second-hand-clothes/

 ふと目に入った日常の「モノ」にレンズを向ける。カメラを手にしたことのある人であれば、誰しもが経験したことがある行為ではないでしょうか。カメラからスマートフォンへ、撮影するという行為はさらに一般的になり、SNSの普及により「モノ」を撮影した多くの写真が世界中に溢れています。

 タイトルの「ブツドリ(物撮り)」という言葉は、もともとは商業広告などに使う商品(モノ)を撮影すること。この「ブツドリ」を「物」を「撮」るという行為として広く捉えてみると、写真史の中で脈々と続いてきた重要な表現の一形式であることに気がつきます。

 本展は「モノ」を撮影することで生まれた写真作品を、この「ブツドリ」という言葉で見なおし、日本における豊かな表現の一断面を探る試みです。重要文化財である明治期の写真原板から、文化財写真、静物写真、広告写真、そして現代アーティストの作品まで、200点以上の写真作品を出品します。

 わたしたちにとって身近な「ブツドリ」。その奥深さを覗いてみましょう。

<展覧会の構成>

1.たんなるモノ

 本章では、幕末の写真家・島霞谷が撮影した《鮎》と《頭蓋骨標本》と、モノを撮影することを実験的に思索した大辻清司の「大辻清司実験室」に掲載された作品、日常を独自の表現として昇華した川内倫子の〈M/E〉を展示します。島の《鮎》をじっくりと観てみると、妙に揃った尾鰭やまな板上の配置に構成的な要素を見出すことができます。また《頭蓋骨標本》は、島が大学で写字生をしていた頃に撮影されたものとされています。もちろん写字生として記録のためという側面もあったでしょう。しかし、頭蓋骨は静物画でもよく用いられるモチーフ。その造形や連想されるイメージは、「たんなるモノ」以上の豊かさを持っています。公文や書史を書き写すための職員

2.記録と美

 明治政府による文化財保護への初めての施策であった壬申検査(明治5年)では、写真家・横山松三郎が随行し、正倉院宝物や仏像などの写真が撮影されました。本章では、重要文化財に指定されている壬申検査のガラス原板、作家性をおび始めた頃の古美術写真、そして仏像写真におけるそれぞれの眼差しをみてゆきたいと思います。また、これらの文化財写真とともに、古書をオブジェとして撮影した潮田登久子の〈Bibliotheca〉を展示します。

3.スティル・ライフ

 明治から大正にかけての日本では、写真に芸術性を求めるアマチュア写真家らを中心に絵画的な写真が志向されました。いわゆるピクトリアリズムと呼ばれる写真動向において、1920 年代より、一部の芸術写真家らは、静物写真に注目しはじめます。これらの1920年代、30年代の静物写真とともに、本章では、母の遺品を撮影した石内都の〈mother’s〉、物体を撮影することで他者からの見え方を模索する安村崇の〈態態〉を展示します。

4.半静物? 超現実? オブジェ?

 1930年前後から、カメラやレンズによる機械性を生かし、写真でしかできないような表現を目指した写真が盛んになります。これらのいわゆる新興写真は、ドイツの新即物主義(ノイエザッハリヒカイト)やシュルレアリスムに影響を受け、前衛写真へと引き継がれてゆきます。本章では、モダンフォトグラフィの潮流の中で、前衛的な写真表現をおこなった中山岩太や安井仲治などの作家の作品を展示します。これにあわせて、オノデラユキの〈古着のポートレート〉、野菜や魚などの食材や、花や昆虫を素材として特異なオブジェを制作する今道子の作品も展示し、前衛写真との表現上の共通性を概観します。

5.モノ・グラフィズム

 本章では、モノをめぐるグラフィックデザインとして、日本における初期の広告写真から、ポスターなどの広告にみられるグラフィック表現を紹介します。また、ホンマタカシが猪熊弦一郎のアンティークコレクションを撮影した『物物』のプロジェクトを展示します。写真家による多種多様な「物撮り」のイメージをお楽しみください。

6.かたちなるもの

 新興写真や前衛写真に影響を受け「造型写真」という言葉で独自の表現を目指した坂田稔。動植物を即物的に捉えた写真集『博物志』を発表した恩地孝四郎。日本の伝統的なデザインから、さまざまな「かたち」にフォーカスした岩宮武二。日本の写真における抽象表現の先駆的な存在である山沢栄子。カラフルなスポンジを組み合わせ造型化した鈴木崇の〈BAU〉。本章ではモノの「かたち」に着目した写真家の作品を紹介します。

<ドロップインワークショップ>

 本展では、展覧会の最後に、鑑賞者がいつでも楽しめるワークショップコーナーを設けます。展覧会を通して感じたことをかたちにすることができます。

<展覧会関連イベント>

シンポジウム「モノと写真:近代から現代へ、その視点」

[事前申込不要/無料]

モノと写真をテーマとしたシンポジウムを開催します。

日 時:3月9日(日)13001545

登壇者: 金井直(信州大学人文学部教授)

     前川修(近畿大学文芸学部教授)

     光田ゆり(多摩美術大学大学院教授・アートアーカイヴセンター所長)

場 所:木のホール

定 員:100

グラフようちえん in 滋賀県立美術館「写真作品を撮ろう」

[事前申込不要/無料]

幼児から小学生まで参加できるワークショップを開催します。

日時:2月8日(土)10001600

企画:graf

場所:ギャラリー

たいけんびじゅつかん「フォトグラムに挑戦!」

[要事前申込/抽選/要参加費(保護者の方のみ要観覧料)]

小・中学生とその保護者の方を対象とした、展覧会の鑑賞と創作体験がセットになったワークショップを開催します。

日時:1月26日(日)、2月23日(日)13001600

講師:徳永写真美術研究所

場所:ワークショップルーム

定員:各回10

学芸員によるギャラリートーク

[事前申込不要/当日先着/要観覧料]

本展を担当学芸員の解説付きで鑑賞します。

日時:1月18日(土)、2月16日(日)、3月15日(土)各日とも14001500

場所:展示室3

定員:各回20名程度

<会期・会場>

2025118日(土)~323日(日)

会期中に一部展示替えがあります休館日毎週月曜日(ただし休日の場合には開館し、翌日火曜日休館)

開館時間9:30-17:00(入場は16:30まで)

滋賀県立美術館 展示室3

観覧料一般 1,200円(1,000円)

高校生・大学生 800円(600円)/小学生・中学生 600円(450円)

( )内は20名以上の団体料金

企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可 未就学児は無料

身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料

主催:滋賀県立美術館、京都新聞

特別協力:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館

助成:公益財団法人DNP文化振興財団

企画:芦髙 郁子(滋賀県立美術館 学芸員)

滋賀県立美術館

520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1

TEL 077-543-2111 / FAX 077-543-2170(電話受付時間 8:3017:15

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